サッカーの世界には「ゴールデンエイジ」と呼ばれる特別な時期があります。
一般的に11〜12才、神経系が一気に発達し、技術の吸収力が最も高まると言われる時期です。
そんな大事な時期の“直前”、小学4年の冬に、息子は長く続けてきたサッカー少年団を辞めました。
正直、親としては不安が募る日々でした。
サッカーの「ゴールデンエイジ」とは何か
ゴールデンエイジとは、サッカーに限らずスポーツ全般で「最も運動神経が伸びる時期」と言われています。
この時期に覚えた動きや感覚は、大人になっても体に残ると言われるほど重要です。
だからこそ、多くの親や指導者は「この時期を無駄にしてはいけない」「ここで差がつく」と口をそろえて言います。
その常識を知っているからこそ、私も息子が少年団を辞めたいと言ったとき、強い不安を感じました。
小学4年の冬、息子が少年団を辞めると言った日
ある日、息子がぽつりと「サッカー、もうやめたい」と言いました。
ちょうどゴールデンエイジに入る直前のタイミングです。
正直、頭の中にはこんな言葉が浮かびました。
- ここで辞めたら伸びなくなるんじゃないか
- 逃げ癖がつくんじゃないか
- せっかくここまで頑張ってきたのに
でも、息子の表情はそれ以上に限界を物語っていました。
高圧的な指導で、息子のメンタルが壊れていった
息子が所属していた少年団は、勝利至上主義が強く、指導はとても厳しいものでした。
ミスをすれば怒鳴られ、失敗すれば人格まで否定されるような言葉を浴びせられることもありました。
しかし、次第に息子の様子が変わっていきました。
- 練習の前になると無口になる
- 試合後はうつむいて帰ってくる
- サッカーの話をしなくなる
技術の問題ではなく、心がすり減っていることは、親としてはっきり分かりました。
「学校の友達がいるから」という理由で入団したチームでしたが、もっと下調べしておけば良かったと何回も後悔することになりました。
辞めた後、一番不安だったこと
少年団を辞めると決めたものの、次の不安がすぐに襲ってきました。
- 新しいチームは見つかるのか
- 息子はまたサッカーを楽しめるのか
- ゴールデンエイジを無駄にしてしまわないか
この選択が正解かどうかなんて、誰にも分かりません。
それでも、今の環境に息子を置き続けることだけは違うと感じていました。
息子に伝えた言葉
少年団を辞めると決めたとき、私は息子にこう伝えました。
「どんな選択をしても、それを正解にできるかどうかは、その後の行動次第だ」
辞めたこと自体が失敗になるわけではない。
その後、どんな場所で、どんな気持ちでサッカーに向き合うかが大事なんだと話しました。
新しいチームで変わった息子
幸い、息子は新しいチームと出会うことができました。
そこは、ミスを責めるより「チャレンジ」を大切にするチームでした。
驚くほど、息子は変わっていきました。
- 練習から帰ると笑顔が増えた
- 自分からサッカーの話をするようになった
- 失敗を怖がらなくなった
技術以上に、「サッカーが楽しい」という気持ちが戻ったことが何よりでした。
ゴールデンエイジで本当に大切だったもの
ゴールデンエイジに必要なのは、厳しさよりも「安心して挑戦できる環境」だと、今は思います。
怒られない安心感があるからこそ、子どもは思い切ってチャレンジでき、結果として技術も伸びていきます。
少年団を辞めた決断は正しかったと思う理由
今の息子の姿を見ていると、あのときの決断は間違っていなかったと感じています。
サッカーを続けたいと思えていること。
ゴールデンエイジを前向きな気持ちで迎えられていること。
それこそが、何よりの答えです。
まとめ
ゴールデンエイジは、「どのチームにいるか」よりも「どんな環境で過ごすか」がすべてだと思います。
チームを変えることは、逃げでも後退でもありません。
子どもの心を守り、サッカーを好きでい続けるための、大切な選択です。
あのとき少年団を辞めたことは、息子のサッカー人生を守るための第一歩だったと、今では胸を張って言えます。
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