サッカー上手くいかない息子が見せてくれた成長の可能性【小3】

幼稚園年長からボールを蹴り始め、現在小学3年生の夏

まだキックもドリブルもディフェンスも上手くできず、リフティングは最高10回程度しかできない。

団子サッカーでは一度もボールに触れずに練習が終わることも…。

そんな上達する気配がない息子ですが、彼の一言に父が衝撃を受けた出来事をご紹介します。

マイペースに成長するお子さんをお持ちの親御さんの参考になってくれたら嬉しいです。

目次

息子が見せてくれた秀でた能力

息子が通っているフットサルスクールで、最近(小3夏前くらい)から1対1で「相手の裏(背後)でパスを受ける動き」の練習を始めました。

練習風景は下の動画のようなイメージ。
ルールは違うけど練習の意図は同じ。

練習のポイントは以下のとおりです。

攻め
  • 相手の背後でボールを受ける
  • 相手が背後を取られないように距離をとったら、足もとでボールを受けてドリブル開始
守り
  • 自分の背後を取られない
  • でもインターセプトを狙う
    なるべく距離を詰める

ルールは単純だし、簡単にできそうと思うかもしれないけれど意外と難しい。

ボールを受ける位置とタイミング、相手との駆け引きなど、上手くやるために必要な要素が多くある。

上手くできない子も意外と多い。

そんな中、息子が非常にイイ動きをしている。

  • パスコースを確保するためにコート横幅ラインぎりぎりのポジショニングをとること
  • 相手との距離感を見極めて、裏を取る動き、止まって足もとでボールを受ける動き
  • パスを出す人とのタイミングの合わせ方

どれも素晴らしい動きで、相手の背後でボールを受けてシュートをしている。

足もとでボールを受けた後のドリブルやシュートは相変わらずヘボヘボなんだけれども…

しかも1回だけでなく何回も成功している。

なんで上手くいくんだろう??

家でも少年団チームの練習でもやったこと無いんだけどなー。

ふと息子に聞いてみました。

相手の裏(背後)をとる動き上手だね!どこで覚えたの?

息子の衝撃的な一言

父の質問に対する息子の回答は驚くべきことでした。

相手の裏(背後)をとる動き上手だね!どこで覚えたの?

前にお父さんに教えてもらったことあるじゃん!

??

ばぁばの家の近くの公園で、従兄弟と一緒に練習したじゃん!

!!

練習って半年以上前に1回やっただけじゃん!?そんなことまで覚えてるの!

うん!

あの時の練習とスクールの練習で少しやり方違うけど、スクールの練習と結びづけてやってたの?

そうだよ!

オレ、小1ぐらいからお父さんに教えてもらったこと全部覚えてるよ!

!!

私は衝撃を受けました!

私と半年前にやった練習とフットサルスクールのメニューは、練習の意図(相手の裏(背後)でパスを受けること)は同じだったけれども、少しルールが異なります。

しかも私とやったのはたった一回きり。

それを覚えていて、しかもいまフットサルスクールの練習に関連づけて練習していたらしい。

まだまだ幼い仕草で、できないことも多いけど、一生懸命考えてやってたんだなー!

息子に伝えていたサッカーの助言

息子が私の全ての助言を覚えてるかどうか、本当のところはわからないけど、とにかくとても驚きました!

息子にいつも伝えていたサッカーの助言は「よく考えてプレーすること」でした。

サッカーって技術があるだけで活躍できるスポーツではないんですよね。味方との連携や相手との駆け引きがあって、ゴールを奪い合うスポーツだから非常に難しい。

きっと息子はこの私の「考えてプレーすること」の助言を素直に受け入れてくれていたんだろうなー、と嬉しく思いました。

考えながらプレーすることの前提条件

子どものみならず大人だとしても、考えながらプレーするためには前提条件があると思っています。

それは、安心してサッカーができることです!

なぜなら、人間は心理的危険性を感じると思考が停止してしまうようになっているからです。

危険な状態から一早く抜け出すために、いち早く逃げたい!倒したい!そんな野生の本能です。

だから、プレーの良し悪しに対しては叱らない、怒らない。叱るのは人として間違えていることをやった時だけ。

と言ってる私も人間なので、ついイライラしてしまうこともあるんだけれども…。

イライラした時の対処法

息子のプレーを見ていて、ついイライラしそうになった時は、

ここで怒ったらこれまで築き上げた心理的安全性が台無しになるけど、そこまでして言わないといけないことなの?

と自問自答します。

そうすると感情が抑えられます。

そもそも、イライラしてしまう理由は、できないことが目に付いてしまい、他人と比較してしまうからでしょう。

だから意識的にもポジティブな情報に注目する努力が必要ですよね。

私はなるべくポジティブな情報に注目できるように、以下のことに意識を向けています。

息子のプレーで注目すること
注目目をつぶる
長所短所
成長の幅今の能力
過程・プロセス結果

少し視点を変えると良いところもたくさん見えてきて、心も穏やかになってきます。

リフティングを例に、褒めポイントを探すと以下のような感じです↓

  • (回数はできないけど、)ボールの芯をとらえてキレイに蹴れてるなー(長所)
  • 1年前は3回しかできなかったのに成長したなー(成長の幅)
  • 自分で目標を持って、自主的に練習してたよな(プロセス)

イライラの回数を減らすことが、我が子の成長に欠かせないものだと思うのです。

まとめ

キックもドリブルもあまり得意ではない息子が、ある練習で秀でた能力を見せてくれました。

さらに、私の助言を覚えてくれていて、しかもルールの違う練習メニューと関連付けて、考えながらプレーしてくれていました。

「きっとこれから上達のスピードが上がるタイミングがくるはず!」

そう思える出来事でした。

まだまだ未熟な息子を、これからも温かい目で見守っていこう。イライラしたときはひたすら自制です!

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この記事を書いた人

元フットサル選手の父
スポ少チームで万年補欠だった小5息子が「プロになりたい」と言う。小4冬に高圧的指導・長時間練習に耐えきれなくなりチームを退団。小5春から新しいチームで再出発

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