選手生命に大打撃!学生時代から押さえておくべきSNSの使い方

10代になると大多数の子がSNSを利用しているようです。総務省の調査によると6〜12歳でも37.6%、13〜19歳は86.1%がSNSを利用しているそうです。その数は小学生でも3人に1人、中学生以上になると10人に8,9人が使っていることになります。主なSNSとして、LINEやTwitter、Instagramや TikTokなどが挙げられます。

中学生以上であれば8割以上の子供がSNSを利用していることを考えると、自分の子供も既にSNSを使用しているかもしれません。もし既に利用している場合はSNS利用の注意事項をすぐに伝えるべきです。犯罪に巻き込まれるリスクはもちろんのこと、選手の競技活動に悪影響を及ぼす可能性さえあるからです。大人になってから対応しようと思っても手遅れになりかねません。

・どのようなリスクがある?
・なぜ大人になってからでは手遅れになる?
・どのような対策をすれば良い?

目次

SNSの特徴

SNSにどのような特徴があり、どのような問題が潜んでいるのでしょうか。まずはSNSの特徴を確認してみます。

特徴① 一生消えない

SNSに投稿した文字や画像、動画は一生消すことができないと思っておくべきです。投稿者自身が投稿を削除したとしても、誰かが投稿内容をスクリーンショットしていたり、画像や動画を保存しているかもしれないからです。保存された画像や動画は、いつでも拡散されるリスクがあります。「一度投稿したら一生消えない」ということ認識して利用しなければなりません。

特徴② 拡散力

特にTwitterは情報の拡散力が凄まじいです。「フォロワー100人のアカウントにリツイート」これが2回続いただけで1万人に拡散されることになるのです。この拡散力により、あらゆる人物のもとに情報が拡散されることになります。このあらゆる人物の中にはどのような人がいるでしょうか。

特徴 不特定多数

SNSの「拡散力」により不特定多数の人が情報を目にすることができるようになります。この不特定多数の中には悪用者がまぎれていることを意識しなければなりません。誹謗中傷する人はもちろんですが、他にはどのような悪用者がいるでしょうか。

「瞳に映った景色」からアイドルの自宅を特定した男「驚愕の手口」(2019/11/11 週刊現代)

女性のSNS投稿から自宅特定か…男が連れ出し、性的暴行加えようと馬乗り(2022/5/29 讀賣新聞オンライン)

一見どこで撮ったか分からなそうな写真でも、SNSの中にはわずかな情報をもとに特定することができる人がいるということです。画像から最寄り駅や自宅、家族や恋人・友人などの交友関係、学校、所属チーム、バイト先、習い事等、あらゆる個人情報が特定されることもあるでしょう。

「旅行の予定」をSNSに挙げたら、旅行している間に空き巣に入られた

限定公開している投稿内容でも油断は禁物です。友人や知人の名前のアカウントでも偽装されているかもしれません。本物の友人のアカウントであったとしても、本心では妬んだり恨んだりされているかもしれません。投稿した内容によって誰かに悪用されることがないか、という視点を持って常に気をつけなければなりません。

SNSの問題点

「一生消えない」×「拡散力」×「不特定多数」の3つの特徴から、SNSに起こるリスクとして誹謗中傷が挙げられます。誹謗中傷について特に論じる必要はないでしょう。一方で、この誹謗中傷を利用している人がいることをご存じでしょうか。

誹謗中傷を利用した炎上商法

なぜ芸能人の不倫情報があれだけ騒がれるのでしょうか。そこには3種類の人間が登場します。

■ 野次馬となる大勢の人間
■ 誹謗中傷する少数の人間
■ 彼らを先導してお金儲けをする人間

芸能人の不倫情報が流れると自分の正義をここぞとばかりに主張して数多くの「いいね」を貰いだがる誹謗中傷する少数の人間がいます。その情報を見た大勢の野次馬が「誰が何をしたの?」と気になって検索します。不倫情報に加えて、誹謗中傷の数や内容も注目されつつ、より大きな話題となって検索回数が増えていきます。ここでスキャンダルをネタにしてお金稼ぎをする人間がいます。

彼らは不倫情報や当事者の情報をまとめたサイトを作成して多くのアクセスを集めます。時にはわざと炎上させて大きな話題を作り、作成したサイトやブログに張り付けた広告から収入を得ているのです。好奇心や自己承認欲にかられた人間を利用した裏側には冷静にお金稼ぎをして大金を得ている人間がいるのです。

Youtuberでも「炎上系」や「迷惑系」といった類がありますよね。それと同じ手法です。広告収入を得るための手段として人々がつい気になってしまう、食いつきやすい情報を狙っているのです。

彼らはお金稼ぎのためにスキャンダルを探しています。SNSがそのスキャンダルのネタの宝庫となっているのです。

サッカー少年への影響

SNSが「なぜ選手にも影響があるのか」「なぜ学生時代から気を付けるべきなのか」想像してみてください。

負の影響

もし有望な若手サッカー選手のスキャンダルが発覚したらどうなるでしょうか。例えば学生時代に以下のような投稿をしていたことを想像してみてください。

お酒を飲んだ形跡が映っている写真
タバコを吸っている姿が映っている写真
後輩をイジメていた事実が分かる投稿や写真・動画

選手の過去に違法行為や社会的に許されない行為があった場合、それが明るみになった場合、その情報は拡散され続け、選手ヘのバッシングは後を絶たないでしょう。その状態で選手自身はサッカーに集中できるでしょうか。選手としての価値を上げ続けることができるでしょうか。たくさんの人に応援されるプロ選手となることができるでしょうか。

スキャンダルの程度によっては、所属クラブからの退団に追い込まれることもあるかもしれません。元Jリーガーで恋人への暴力事件が明るみになって退団となった選手もいましたよね。スキャンダルによって選手生命が脅かされることもあるのです。

スキャンダルによって価値を下げる → 退団に追い込まれることも

そしてスキャンダルを狙っている輩がたくさんいることを認識しなければなりません。彼らはお金稼ぎのネタを一生懸命探しています。将来有望とされている選手のSNSは学生時代の投稿からチェックされているかもしれません。その投稿内容が全て保存されているかもしれません。大人になってから気を付けても既に手遅れになっているかもしれないのです。

正の影響

もちろんSNSは負の影響だけではありません。SNSを味方に付けると価値を上げるツールにもなります。

自分自身で投稿する

サッカーの本田圭佑選手のようにサッカーに関することだけでなく、経営や政治に関する自身の考えを投稿して、影響力を大きくしている人もいます。

ファンやサポーターが投稿・拡散してくれる

一方で、自身で投稿をしなくとも誰かが勝手にその選手の良いところを拡散してくれることもあるでしょう。Youtubeでは選手の温かい対応をまとめている動画がたくさんあります。野球の大谷翔平選手のファンへの振る舞いや、元スペイン代表でバルセロナのキャプテンだったカルレス・プジョル選手の素晴らしいスポーツマンシップなどが好例です。

自身が投稿をしなくても、選手を応援しているファンやサポーターがその選手の良いところを見つけて拡散してくれます。素晴らしい人間性を兼ね備えている選手は、SNSによってさらに価値を上げ続けて、さらなるファンやスポンサーの獲得にも繋がっていくでしょう。

SNSとの上手な付き合い方

SNSの利用により自身の価値を下げないためにどうすれば良いか、価値を上げるためにはどうすれば良いか、SNSと上手に付き合っていくためのコツを認識しておく必要があります。

利用の注意点

1.セキュリティ設定を再確認する
2.プライバシー設定を再確認する
3.自身の周りの人間の投稿にも注意する
4.なりすましアカウントに注意する

1.セキュリティ設定を再確認する

自身のメールアドレスやパスワードは誰にも予想できないように設定されていますか?誰かに不正ログインをされて、あらゆる情報が抜かれる可能性があります。セキュリティの設定は必ず行いましょう。

2.プライバシー設定を再確認する

投稿した写真に位置情報が付いていたりしていませんか?投稿内容の公開範囲をどのように設定していますか?自身の個人情報が特定されることはありませんか?

3.自身の周りの人間の投稿にも注意する

自分だけ気を付けても十分ではありません。家族や友人はどのような投稿をしていますか?あなたの価値を下げるような投稿をしていませんか?

4.なりすましアカウントに注意する

知人のふりをしてあなたの情報を搾取しようとしている偽アカウントかもしれません。なりすましアカウントに注意しましょう。

投稿の注意点

1.投稿してはいけない状態
2.あらゆる立場の読者を想像する
3.誰に見られても後ろめたい気持ちにならないこと
4.投稿前にもう一度立ち止まる

1.投稿してはいけない状態

イライラしている時は、つい悪口や汚い言葉を使ってしまうものですよね。人間なので誰でもそういう時があると思います。しかし、SNSの投稿内容は一生残るため「しょうがない」で済まされる問題ではありません。自分の心の状態が乱れている時は投稿すべき状態ではありません。イライラしている時以外にも次のことが考えられます。

イライラしている時
優越感に浸っている時
テンションが上がっている時
お酒を飲んだ時

2.あらゆる立場の読者を想像する

自身の思考や意見を投稿することは悪いことではありません。ですが、「その投稿内容を別の立場から見た場合に、どのように感じるのか」というのは良く考えるべきだと思います。

3.誰に見られても後ろめたい気持ちにならないこと

親に見られても後ろめたい気持ちにならない投稿ですか?誰に見られても大丈夫ですか?非公開の投稿でも油断せずに、最悪の場合を想定して誰かに見られても問題ない投稿をするべきです。

4.投稿前にもう一度立ち止まる

投稿のボタンを押す前に一度立ち止まってもう一度考えてみましょう。「この投稿は本当に大丈夫か?」

まとめ

SNSの問題点について記載しましたが、人間性が優れていればどれも自然と対処できることだと思います。何よりも人間性が大事。これはサッカーが上達にもつながりますし、選手としての価値、人としての価値を上げるために一番大切な部分だと思います。

普通に生活していれば、悪い面が見つからない、良い面ばかりが目に付くぐらいの人間性であれば、いちいちSNSへの投稿内容を気にする必要もないでしょう。たくさんの人に応援してもらう意味でも、サッカー選手となるためには人間力を養うことが必須だと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元フットサル選手の父
スポ少チームで万年補欠だった小5息子が「プロになりたい」と言う。小4冬に高圧的指導・長時間練習に耐えきれなくなりチームを退団。小5春から新しいチームで再出発

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次