小学低学年がトランプ遊びで身に付けるスポーツに通じる勝負勘【小2】

我が家では、毎晩家族4人(私・妻・長男・長女)で、トランプゲームで遊ぶのが日課となっていた時期がありました。

長男が小学1~2年生、長女が幼稚園の年中~年長のときです。

ただ遊んでいただけですが、我が子の「スポーツ選手としての勝負勘」や「人間性の成長」に非常に効果的だったと感じています。

特に、以下に当てはまるお子さんをお持ちであれば是非オススメしたいです。

当てはまるものがあれば参考にしてください
  • 新しいことに不安を感じやすい
  • 失敗を恐れてしまう
  • 勝負強さを身に付けたい

この記事では、
・トランプ遊びで身に付けたこと
・トランプ遊びで工夫したこと
について紹介します。

目次

トランプ遊びで起きた出来事

我が家でよく遊んでいたトランプゲームは、
「ババ抜き」と「神経衰弱」です。

小学生低学年や幼稚園生でもできるカードゲームですね。

念のためカードゲームのルールを簡単に記載しておきます。

「ババ抜き」とは、

配ったトランプカードを相手に見えないように持ち、隣の人のカードをめくり、同じ数字が揃ったらカードを捨てていく。

カードを減らして全てのカードを捨てたら勝ち抜け、最後にジョーカーを持っていた人が負けとなるゲーム。

神経衰弱」とは、

トランプの全カードを裏返しで床に置いて、一人2枚ずつカードをめくる。

同じ数字のカードが出たらそれを獲得して、もう一度2枚のカードをめくる。

もし間違えたら次の順番の人がカードをめくっていく。

最終的に誰が一番多くのカードを獲得できるかを競うゲーム。

ちなみに我が家の「神経衰弱」は、個人個人での競い合いだけでなく、チームを組んでどちらのチームが多くカードを取れるかを競い合う「チーム戦」で行うこともありました。

「ババ抜き」と「神経衰弱」をする中で、子供たちに良い影響があったなーと感じています。

失敗への耐性

我が子は2人(息子・娘)とも、負けること・失敗することにとても臆病です。

赤ちゃんの頃から、初めてやることはしばらくジッと眺めて、できそうであればやっと動き出していました。

興味はあるような反応を示すものの動くまでにかなりの時間がかかります。

そんな息子と娘に対して、言葉で「失敗や間違えは悪いことじゃないよ。とにかくやってみよう」と伝えてもあまり変化は見られませんでした。

そんな我が子が変わってきたのは、トランプを始めてからです。

トランプゲームでも最初はわざと親が負けてあげて、我が子にトランプ好きになってもらいました。

我が子が勝つことを繰り返してトランプ好きになったタイミングで、今度は親が勝つ(子が負ける)経験をさせます。

そうすると最初はギャン泣きします!
もうとんでもない泣き方です!

長男はサッカーでボールを奪われたり、点を獲られても、いつも平然とした様子だったので、トランプゲームで泣いた姿を見た時はビックリしました。

内心では悔しい想いを持っていたんですね。

で、この負ける経験が非常に大事だったんだなーと感じています。

なぜなら、負けても大したことはなく次にまたチャレンジできるということを遊びを通して体験できたからです。

負けのまま終わったらそこで終了だけど、負けてもまた次にカードゲームしたら勝つことができるんです。

この失敗の耐性を付けて常に挑戦し続けることは、スポーツのみならず仕事や人生において非常に重要だと感じています。

だって世の中、失敗することの方が多いから。でもそこで諦めなければ最終的に成功することができるから。

これは決して負け癖を付けるということではありません。

負ける経験を積み重ねてからは、負けた後も勝負を挑んでくるようになり、負けることを恐れるよりも、次はどのようしたら勝てるのかを考えるようになっていきました。

最後まで勝負を諦めらめない

カードゲームの途中で負けそうになると、「もう勝てない」「もうムリだよ」といった言動をして泣き始めることがあります。

まだまだ子供ですね。

でもここで教えてあげるんです。

まだ勝負は決まってないだろ!
最後まであきらめるんじゃない!

ちなみに、トランプゲームでは「諦めなかったことで大逆転できた」経験を作ってあげることができます

だって子供のカード見えてるし、カードの並び順がずっと同じだから、どこにジョーカーがあるのか分かるし。

だから、親がわざとジョーカーを選ぶことで、最後の最後で子供に大逆転させてあげることができます。

わざと負ける姿勢は子供に悪影響のような気がするので、大逆転させるときは演技力が問われます。

親の思考をわざと声に出す

ババ抜きや神経衰弱の勝敗を決める要素は、運もありますが、相手との駆け引きによって勝利の確率を高くすることができると思います。

例えば、相手の表情・視線・言動などから、相手のカードや考えていることを読み取ることができます。

しかし、小学生低学年は感覚的にカードを選ぶだけで、それらの勝利の要素に気づくことはできません。

だからあえて親の考えていることを口に出します。

さっきこのあたりを見ていたから、この辺にあるはずだ!

さっきの言葉で分かったよ。
教えてくれてありがとう(嫌味)!

このカードの番号はまだ見たことがないから、まだ1回も選んだことがないところにあるはずだよな。

こうやって勝利の確率を上げるための考え方を口に出すことによって、ただ感を頼りにカードを選ぶだけだった子供たちが、そのうち父・母の思考をマネして考え出すようになりました。

相手へのリスペクト

「神経衰弱」でチーム戦を行った際に、相手チームの妻と息子が「間違えろ♪間違えろ♪」と手拍子をしながら私を煽ってきました。

ちょっとカチン(怒)ときましたが、いったん落ち着いて、声を荒げることがないように以下のようなことを伝えました。

お父さん、そういうことされると嫌な気持ちになるよ。きみたちが同じように言われたらどのように思う?

もしサッカーの試合で相手チームの選手や保護者から「はずせ♪はずせ♪」って言われたらどんなふうに感じる?

自分も相手も全力でやって勝敗を競うから勝負は楽しいんだと思うな!

負けるのが嫌なのは分かるけど、お父さんはそういうふうに相手のミスを喜ぶような言い方は嫌いだよ。

長男が私を煽った理由は「勝ちたいから」だと思います。

嫌な言い方ではなかったし、ただ単に遊びの中でふざけて言ったことも理解しています。悪気があったとは思っていません。

しかし、「勝つという目的を達成するためなら何をしてもいいわけではない」ことを、この機会に知ってほしいと思った。

だから嫌な気持ちになったことをストレートに伝えてみたし、仮に自分が同じことをされたときにどのように感じるかを聞いてみた。

スポーツの世界では勝利を目指して競い合うものの、勝利しても心から喜べない場合があります。

例えば、相手を侮辱(人種差別)したり、怪我をさせたり、ズルをした時です。

相手を尊重しながらお互いが一生懸命勝利を目指すことに価値があることを感じてくれたら嬉しい!

リスペクト精神を教えるために、親がわざと負ける時も一生懸命やっているように見せることが非常に大事です!

味方へのリスペクト

神経衰弱で〈母+息子〉 vs 〈父+娘〉のチーム戦をした際、母が引いたカードを覚えていれば分かるはずのところで息子が間違えてしまいました。

その時、同じチームの妻が間違えた息子に対して、ついこんな声掛けをしてしまいました。

いやだー、ちゃんと見ててよー

さっき出たばかりなのに何で間違えるのよー

それを聞いていた私は妻に言いました。

わざと間違えたわけじゃないんだから、そんな言い方は良くないんじゃない?

2人はチームなんだから、どのように声掛けすれば良い結果が出るのかを考えないといけないんじゃない?

妻はすぐに自分の否を認めて、息子に謝っていました。

ごめん、お母さんの言い方が悪かった。次また頑張ろう!

妻が発した息子に対する否定的な声掛けも、勝利したいがために出てしまった言葉でした。

「これは絶対に間違えないでほしい」と思う気持ちが大きすぎて、味方に対して敬意を欠いた発言をしてしまったのだと思います。

しかし、ミスや間違いに対して怒っていたら、消極的になったり、次のチャレンジを恐れてしまったりします。

トランプでもスポーツでも、ミスの後に集中すべきことは次のプレー(結果)であるはずです。

良いプレーが生まれる声掛けは、否定的な意見より肯定的でポジティブな意見のはずです。

ミスや間違いを許さない雰囲気は、チームにとってマイナス影響しかありません!

チームが勝利するためのポジティブな声掛けの重要性を感じてくれていたら嬉しい!

トランプを通して学べたこと

トランプを通して学んだことは、スポーツに限らず仕事にも通ずることが多く、非常に有益なものだと感じています。

今回挙げたのは以下のようなことです。

トランプを通して学べたこと
  • 失敗への耐性
  • 最後まで諦めない精神
  • 結果を出すために、勝利につながる要素をあらゆる情報から手に入れること
  • 相手との駆け引き
  • 相手への経緯(リスペクト精神)
  • 味方と協力する姿勢と言動

まだ8歳の息子と6歳の娘がどのように感じたかは分かりませんが、ただのカードゲームでスポーツや人生の成功に通ずることに触れることができたと思います。

私の願いは他にもたくさんあったので箇条書きしておきます。

  • あらゆる情報から勝利を目指せ!
  • 負けることは悪いことではない
  • 素直に負けを認めよう
  • 勝負は全力でやるから楽しい
  • 負けの経験を次に生かすことが大切
  • 相手のミスを喜ぶような小さい人間にはならないでほしい
  • 相手を尊重しよう
  • 仲間の力を引き出すことはチームを強くするということ
  • どんな声掛けをすれば仲間の力が発揮されるのか
  • 何よりみんなで楽しくやろう

これらの想いのほんの少しでも良いので子供たちに伝わっていてくれて、大きくなったときに無意識に身に付いていてくれたらとても嬉しい!

何より楽しくトランプできるだけで幸せなんだけれども。

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この記事を書いた人

元フットサル選手の父
スポ少チームで万年補欠だった小5息子が「プロになりたい」と言う。小4冬に高圧的指導・長時間練習に耐えきれなくなりチームを退団。小5春から新しいチームで再出発

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