小4の2月をもって少年団サッカーを辞めることになった息子。
サブコーチにも伝えるため、妻が付き添って報告したら意外にも良い言葉をいただいた。
いつも厳しい声がけで、退団の理由の一つにサブコーチの態度や言動も含まれていたので、本当に意外だった。
でも帰宅後にそのことについて息子と話したら、息子には全然響いていなかったらしい!
今までの出来事からコーチとの信頼関係を築けていなかったのでしょうがない。
どんな良い言葉を伝えても、それが相手に響くかは分からない。少しでも心に届いてほしい言葉だったんだけど、そこまで考えられる状況でもなかったのだろう。
サブコーチのあの言葉は無意味なままなのだろうか。
いつかあの日の言葉を思い出して、人生の糧になる日が来るのだろうか。
この記事では
- サブコーチからの激励の言葉
- 帰宅後に妻が息子に話したこと
- 息子の反応と親のショック
についてご紹介します。
スタメンになれずになかなか試合に出場できないお子さんをお持ちの親御さんに参考にしてもらえると嬉しいです。
サブコーチからの激励の言葉
息子のサッカー少年団を退団する理由は
「高圧的指導と長時間練習により前向きにサッカーに取り組めなくなったから」
だったけど、サブコーチは試合に出場できないことが原因だと思っていたようだ。
サブコーチに退団することを伝えると、いつも厳しい声がけ(怒鳴り声)で、息子が嫌いなコーチのベスト3に入るサブコーチの最後の言葉は、意外にも温かい激励の言葉だった。
いつも頑張ってるのはよく分かってる!
練習もマジメに取り組み、チームの仕事を率先してやっていたキミはとても頑張ってる。
でもそれだけじゃ試合に出られない。
試合に出るためには何が必要なのか自分で考えないと、次のチームでもきっと同じことになると思う。
試合に出るために必要なことを自分で考えて、次のチームで頑張ってほしい!
もし、このチームに戻りたくなったら、いつでも戻っておいで。
「小学生で補欠なんて…」という補欠反対論は横に置いといて、サブコーチからは試合で活躍するために必要なことを伝えていただいたと思ってる(辞める理由は的外れだったけど…)
試合に出場できない時、
「監督の見る目が無いんだ」
「オレが出れば活躍するのに」
と勘違いする人間は大人でもいる。
そういう選手はたいてい監督が変わってもメンバーに選ばれない。
彼らは監督が求めるものと自分の能力を客観視できずに、いつも主観的にしか考えない。
「オレだったら…」
いつもそんな自分勝手な思考だ。
大人であっても勘違いする選手がいる中で、サブコーチには大事なマインドを伝えていただけて親としては大変ありがたかった!
そして、最後に「戻ってきても良い」と言ってもらえたことは、息子が次に進むための安心感に繋がったと思ってる。
総じて、とても温かい激励の言葉で、親としては非常にありがたい限りだった。
ちなみに私は少年サッカーの補欠制度には反対派です。話が逸れるので補欠制度については別記事をご覧ください。
帰宅後に妻が息子に話したこと
帰宅後に珍しく妻が息子に話し始めた。
コーチが言ってたこと分かった?
…
ピンと来ていない息子に妻が続ける。
いまのチームで試合に出られていないけど、なぜスタメンに選ばれないか考えたことある?
…
どうやら考えたことないらしい。
それが分からなかったらレギュラーになれないよね
このチームで出場できなかったら、『〇〇〇(強豪チーム)に入りたい』って言ってる場合じゃないよね。
小4の12月に、ある強豪チームのセレクションを受けていて、そのチームの虜になった息子。
小5でもセレクションを受けたいと言っていて、ジュニアユースもそのクラブに入りたいと熱望している。
そんな息子に対して妻が伝えた言葉は、父親の私からも言いたいことだったので、柔らかく伝えてくれた妻には感謝でした!
息子の反応と親のショック
黙って話を聞いていた息子が何回か首を横に揺る仕草が見られた。
どうやらサブコーチの言葉は息子の心に響かなかったようだし、スタメンに選ばれない理由を考えたこともなかったらしい。
優しい言葉で話しかけていた妻は、終始穏やかに簡潔に話をして、とてもいい感じだった。
しかし、その後、子供達がお風呂に入ったタイミングで夫婦でどのように思ったか会話したら、私はもちろん妻も同じ感想でした。
試合に出られない理由、
考えたことないんかい!!
嫌いなコーチからの話だったから息子に響かなかったのはしょうがない。最後だけ良いこと言っても、信頼関係がなければ受け入れられないのもわかる。
でもスタメンに選ばれない理由は考えていてほしかった。
妻は「サブコーチの言い方だと試合に出るために必要なことが理解できないかも、とも思った」と言っていた。
確かにあの話だけだと試合に出るために必要なことが分からないのかもしれない。
でもそれは私が息子に何回も伝えてきた。
「スタメンに選ばれる選手は勝つために必要な選手だよ!試合に勝つためには、①ゴールを決める、②ゴールを守る、の2つが大事だよ」
小3ぐらいからもう5回は伝えたことがあると思う。
だからなおさらサブコーチの言葉を理解してほしかったし、スタメンに選ばれない理由を考えていてほしかった。
でも…自分自身の昔のことをふと思い出した。
私が小学生の時に、全然試合に出場できない時期が続いたけど、あまり悔しさを感じていなかったし、ましてやどうすれば試合に出場できるのかを考えたこともなかったこと。
試合に出場することよりも、親やコーチの評価やミスを恐れる自分がいたこと。
21人の選手がいて背番号は20番、つまりコーチからの評価は下から2番目に低かったということ。
あの時、親から「もっと頑張れよ!」と言われてポカーンとしたのを覚えている。
あれも小4だったかな。
あの頃、もちろんプロになりたい気持ちはあったけど、それよりもただサッカーを楽しみたかった。
きっと今の息子もそうなのかもしれない。
だからチームの退団を決めたのだろう。
上手くなりたい、というより楽しいサッカーがしたかったんじゃないか。
もしそうだとしたら、夢・目標への向き合い方の話はもう少し成長してからの方が良いのかもしれない。
いま伝えても、親の期待は裏切られるし、子供は叱られた気分になってお互いが苦しいだけなんじゃないか。
過去の自分のことを思い出すと、そんな風に思うようになってきました。
まとめ
サブコーチの温かい激励の言葉は息子に響かなかったけど、最後の「いつでも戻っておいで」という言葉は、息子が安心して次に進むための糧になると思う。
それだけでも感謝!
一方で「試合に出場するために必要なこと」
自分の長所を磨き、短所を補いながら、試合に勝つために必要な選手となること、
そんな話はもう少し後にしようと思う。
中学生になったらまた話してみようかな。
今回いろいろなことを考えたなぁ…
- 大人の期待は裏切られる前提でいよう
- 夢・目標は子供のものであって、親が叶えさせるものではない
- 子供が悪いわけじゃない
- 子供は小さい大人ではない
- 成長を待つのも必要ではないか
- お互い苦しくなるのはやめよう
- お互いが楽しいのが一番のハッピー
いつかこの出来事を思い出してくれたら嬉しいけど、思い出さなくてもドンマイ!
そんな軽い気持ちで考えておこう。
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