ボール強打で心停止…健康児でも起こりえる突然死への備え

病気があったわけではないのに、ボールが胸に当たっただけで、心停止が起こる可能性があるのを知っていますか?

野球やサッカー・フットサルなどの球技や、格闘などのスポーツで実際に起きています。

例えば、このような事故があります(映像注意です)。

なかなか衝撃的な内容です。

我が子が楽しくスポーツをしているだけなのに、急に命を落とす可能性があるということです。

この記事では、スポーツを応援する全ての親御さんのために、スポーツによる心停止の情報を紹介します。

目次

心臓震盪による突然死とは?

心停止は、胸に衝撃を受けたときに心臓が痙攣してしまい正常に動かなくなってしまうことが原因でも発生するようです。
これを心臓震盪といいます。

日本救急医学会のサイトに分かりやすく解説されているので紹介します。

心臓振盪(しんぞうしんとう)って?

  • 胸にボールが当たるなどの衝撃が加わることにより、心室細動という致死的な不整脈や突然死が誘発されることがあります。
  • 小学生同士のキャッチボール程度でも起こり、もともと心臓病もない元気な子供にも起こります。
  • 子供の胸は大人に比べて柔らかいので、心臓震盪(しんぞうしんとう)を起こしやすいとされています。
  • 胸にボールなどが当たる可能性がある際には、防具による予防が勧められています。
  • 現在では、財団法人「製品安全協会」によって野球とソフトボール用胸部保護の安全基準が決められ、製品の販売が開始されています。
  • 心停止が発生した場合は、素早い心肺蘇生の開始とAEDによる除細動が救命のために重要です。

もし我が子がスポーツ中に心停止の事故が起きたら…。考えただけでもツラすぎます。

何もしてあげられなかったら、一生自分を責めてしまいそうです。

事故を減らすためにできることはあるのでしょうか?

心臓震盪への対処方法は

この心臓震盪の発生リスクを完全に回避するために「我が子にスポーツを辞めさせる」という選択ができるでしょうか。

もしスポーツを辞めさせたとしても、体育の授業は?友達と遊ぶときは?原因を全て回避しようとしてもキリがないように思います。

「交通事故が怖いから家から一歩も出ない」と言っているようなものです。

もちろんそのような選択をする人もいるかもしれませんが、それによって素晴らしい体験を放棄してしまうことにもなってしまいます。

では、何もせずに発生しないことを祈るしかないのでしょうか。事前に何かしらできることはないのでしょうか。

前述の日本救急医学会のサイトの引用部分では、心臓震盪への備えとして2つ紹介してくれていました。

  1. 発生を予防すること
    • ”胸にボールなどが当たる可能性がある際には、防具による予防が勧められています。”
  2. 発生した際の救命
    • ”心停止が発生した場合は、素早い心肺蘇生の開始とAEDによる除細動が救命のために重要です。”

では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。専門的なサイトから分かりやすい情報をまとめてみた。

心臓振盪【発生の予防】

心臓振盪を予防するための胸部プロテクターが販売されていて、野球や空手などのスポーツで着用している人が多いようです。

心臓振盪【発生後の対応】

応急処置に関する教材をいくつか紹介します。

以下は、日本スポーツ振興センターが学校事故防止のために作成した心停止による死亡事故防止のための動画です。

どこの試合会場に行っても、AEDの場所は最初に確認しておきましょう。

一つでも多くの事故が無くなりますように!!

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この記事を書いた人

元フットサル選手の父
スポ少チームで万年補欠だった小5息子が「プロになりたい」と言う。小4冬に高圧的指導・長時間練習に耐えきれなくなりチームを退団。小5春から新しいチームで再出発

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