スポ少の仲間の水筒を運ぶ息子を叱った理由

猛暑が続く2023年の夏、息子は小4で少年団サッカーの活動の日々でした。

ある日の練習試合で、試合に出ない息子が大きな水筒を3つも運んでいました。もちろん自分の水筒だけでなく、仲間の水筒も運んでいたということです。

それを見て、つい叱ってしまいました。

しかもその場で呼び出して。

基本的に見守るスタンスでいる私が、なぜ仲間の水筒を運んだ息子を叱ったのか、あの時の私の気持ちを残しておきます。

目次

コトの経緯

いつも率先してチームの仕事をする息子を私は誇りに思っています。

その一方で気にしていることがあります。

気にしていることは、ベンチ組がパシリのような扱いとなっていることです。

ある真夏日の試合の給水タイムで、ある子がベンチ組の子にこう言い放ちました。

「おい、ベンチ組!早く水筒もってこい!」

”スタメンが偉くてベンチ組はパシリ”というような思考が自然と子供たちに植え付けられていました。

コーチの高圧的な態度や言動をマネして、スタメンの子供の中にも勘違いをする子が出てきてしまっていたのです。

話を息子が水筒を運んでいた場面に戻すと、

あの場面は試合開始前であったものの、試合メンバーが急いで準備している状況でもありませんでした。

それなのにメンバー組は、ベンチ組が水筒を運ぶのを当たり前のようにしているのです。

そして、そのことに疑問を抱いていない息子に伝えました。

それはチームの仕事じゃない。

チームの仕事を手伝うキミはとても素晴らしいけど、個人でやるべきことまで手を出すべきじゃない。

キミはあの子たちの母親じゃない。

チームの仕事と個人でやるべきコトのラインをしっかり引きなさい!

この場面だけで伝わったか分からないので、チームの仕事と個人でやるコトのラインについて帰宅後にあらためて説明しました。

親の私からすると、息子がブラック企業の体質に何も疑問を抱いていないようで危機感があった。

大人になったら自分で自分のことを守らないといけない。できないことは断ればいい。やらなくていいことまで頑張らなくていい。

頼まれたことを全部自分でこなそうとしていたら心も身体もボロボロになりかねない。

自分の意思を持って物事に取り組んでほしい!

きっと息子にとって判断が難しいのは、場面や状況によってチームの仕事になり得ることだと思う。

例えば「給水タイム」であれば、スタメン組はグラウンドから出ることができないので、ベンチにいる子が水筒を運ぶ手伝いをしないといけない(態度や伝え方はあるとしても)。

なので、私と息子の認識の違いも少なからずあったかもしれない。

でも伝えたいことが少しでも理解してくれていてほしい。

のちに指導者に伝えたこと

別のタイミングでコーチと話した時に、息子のことを「練習の準備や片付けで、いつも一番に動いてくれるから助かる」と言っていた。

ただ、私は全然嬉しくなかった。

ただの便利屋さんとして使っているようにしか感じられなかったから。
リスペクトを感じたことが一切なかったから。

だからコーチにも伝えた。

チームの仕事をするのは大事ですが、個人でやるべきことまで手を出すべきではないと思う、という話を息子には伝えました。

特にコメントなく黙り込んでいました。

まとめ

もし将来、プロサッカー選手やサラリーマンとして組織の中で働くのであれば、チーム力を高められる人間は非常に貴重だ!

チームや組織の困っていることに気づいて、自分で行動することは、チーム力を高めて組織の目標達成のために欠かせないものだと思う。

でも、全部自分でやらなくていい。

周りに助けてもらいながら動けばいい。

周りを大事にするのと同じくらい、自分自身も大事にしてほしい。

息子に伝えた線引きの話

チームの仕事なのか、個人でやるべきことなのか迷った時は、「自分が大切にされているか」を基準に考えれば良いと思う。

あなたが周りを人を大切にしているように、あなた自身も仲間から大切にされているか、そしてあなた自身も自分を大切にしなさい。

伝えるタイミングとか失敗したと思うところもあったけど、いつか何か感じてくれるだろうか。

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この記事を書いた人

元フットサル選手の父
スポ少チームで万年補欠だった小5息子が「プロになりたい」と言う。小4冬に高圧的指導・長時間練習に耐えきれなくなりチームを退団。小5春から新しいチームで再出発

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