息子が所属したチームで感じた「高圧的指導が子供たちに与える悪影響」

小4の2月で息子が4年間所属したサッカー少年団を退団しました。

退団の理由は、高圧的指導と長時間練習により前向きにサッカーができなくなったからです。

息子やチームメイトを見てきた中で、父親の私が感じた「高圧的指導が子供たちに与える悪影響」を振り返ってみたいと思います。

同じ境遇で悩んでいる方がいたら、今後の人生の選択の参考になれば幸いです。

目次

高圧的指導が子供に与える悪影響

高圧的指導のチームに所属していた息子とそのチームメイトを見ていて、私が感じたデメリットは大きく以下の3つです。

  • 深刻な心的ストレス
  • 思考パターンの植え付け
  • サッカーが上達しない

それぞれ解説していきます。


深刻な心的ストレス

息子のチームメイトに、ストレスによって深夜に走り回ったり、叫んだりしてしまう「夢遊病」という心的反応が出てしまった子がいました。

原因は、指導者の怒鳴り声によりストレスが蓄積されたことによるものです。

その親御さんと何回も話しましたが、

  • 夢遊病の症状は数ヶ月も続いている
  • 重度に蓄積されたストレスは、少し休んだだけでは回復しない
  • ドクターストップがかかっている
  • チーム移籍や休養を提案しているけれども、子供は「続ける」と頑なに言っている

と親御さんから話を聞きました。

ストレスが溜まると様々な症状が表出してきます。

私の息子は、小4の秋にほんの少しの期間ですが、不登校になった時期がありました。

学校での友人関係には問題がなく、本人いわく「何となく体調が悪い」ということでした。

高圧的指導が本当の原因はわかりませんが、きっとストレスが蓄積されたのだと思い、本人の意向のとおり、学校は休ませ、休日は自然が多いところに行って散歩して回復に努めていました。

その際、以下の本には大変参考にさせていただきました。

自身でもご家族でも、心的ストレスへの悩みがある方はオススメです。

思考のパターンの植え付け

日常的に酷い言動に接することで、子供たちにも思考のパターンが植え付けられていきます。

植え付けられた思考パターンを3つ挙げると、「無関心・従順・階級」が思い付きます。

無関心

コーチに何を言われても無反応になって、ただプレーをしている状態の子がいました。

心を閉ざしているように見える反応です。

従順

コーチに怒られないようにプレーや行動をする子供が一番多いです。

大人や周りの目を気にして従順になり、自分で物事の判断をすることができなくなっていきます。

階級

上手い=偉いと勘違いする子が出てきます。

スタメンが補欠組に酷い言葉を使って命令する光景を見てきました。

このようにいくつかの思考パターンが植え付けられていきます。

まるでブラック企業でパワハラ上司からイジメられる従順な社員のようです。

このような思考パターンが普通と感じられるようになってしまう前に、その環境から離れることをオススメします。

サッカーが上達しない

上級生になるにつれて、高圧的指導ではサッカーが上手くならないことが、明らかになってきます。

高学年になると良いチームは全員が成長してきてチーム力が上がります。

それに比べて、高圧的指導で育った息子のチームは個々の能力が全然上がっていませんでした。

怒鳴られて育った子のプレーがなぜ上達しないのかを考えてみると

  • プレーの良し悪しの基準が分かっていない
  • コーチに怒鳴られないプレーを選び、自分で判断しない
  • 文句を言い、失敗やミスに対して反省しない
  • 積極性の欠如
  • コミュニケーション能力の欠如

サッカーって難しいスポーツで、技術や身体能力だけで勝てるスポーツではないし、グラウンドの外からどんなに良い指示を出しても勝てるスポーツではないですよね。

グラウンドの中にいる選手が、自分たちで判断してプレーしないといけない。

だから、プレーの判断基準や決断力、観察力、積極性、コミュニケーション力などが必要になるんだと思います。

小学4年生でも明らかに差が出てきていたので、5、6年になればもっと差が開いていくものと思います。

まとめ

高圧的指導が子供に与える悪影響を3つ紹介しました。

  • 深刻な心的ストレス
  • 思考パターンの植え付け
  • サッカーが上達しない

私が特に気になったものを挙げていますので、もっと多くのデメリットがあるかもしれません。

このようなデメリットを挙げると、まれに「精神力を鍛えてほしいから厳しくしてほしいからウチは大丈夫」と言う親御さんもいました。

でも本当に精神力が鍛えられるのか疑問で仕方なかったです。逆にメンタルが弱くなっているようにしか感じませんでした。


小4冬で高圧的指導のチームを辞めてから、息子は笑顔が増えたように思います。

精神的に解放されたのかな。

退団後は、新チームが決まらず不安な時間も過ごしたと思うけど、そんな不安はよそに笑顔を多く見れるようになりました。

環境を変えるということは、未知の世界に飛び込むということで、非常に勇気が必要だと思います。

悪い環境であっても、既知の環境の方が怖くないのかもしれません。

でも、新しい世界に飛び込んでみると、やっぱり素晴らしい環境が待っている。

今までの悩みがアホだったように感じられる。

大人でも、もし仕事で悩みがある方は、より自分の適性にあった仕事や良い条件の仕事があるかもしれません。

私も自分の人生を考えてみよう。

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この記事を書いた人

元フットサル選手の父
スポ少チームで万年補欠だった小5息子が「プロになりたい」と言う。小4冬に高圧的指導・長時間練習に耐えきれなくなりチームを退団。小5春から新しいチームで再出発

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